ツァイガルニク効果とは何か
ツァイガルニク効果というのは、心理学上の言葉です。
人は完了したものより、未完のものや未来のものに執着しがちであるというものです。
例えば連続ドラマで、良いところで「次回に続く」と終わってしまうと、「えー、どうなるの、続きが早く知りたい!」と次回の内容をあれこれ想像して執着してしまうことがあります。
第1話から最終回までしっかり観たドラマよりも、第1話からずっと観ていたのに最終回だけ観られなかったドラマの方が人の記憶に残るとされています。
何かを途中で終わらせることで、相手に強い印象を与えるという現象がツァイガルニク効果です。
まだ完成していないものを完成させたくなるという心理を、恋愛テクでも利用することができます。
ツァイガルニク効果を上手く使う方法
連載漫画を読んだら早く続きが読みたいとか、ふらりと入った漫画喫茶で読んだ漫画が面白くてなかなか止められず、ずっと読んでしまったなどといった経験は誰もがあるでしょう。
これもツァイガルニク効果で、これを恋愛で上手く使う方法があります。
恋愛でツァイガルニク効果を使えるシチュエーションは、メッセージを交換している時や二人でデートをしている時、そして自分のことを相手に知ってもらう時などです。
例えば、メッセージを交換している時はすぐに返信せずにしばらくしてからする、デートは最初に食事だけと決めたら「この後飲みに行かない?」と誘われても断るなど、少し焦らしてみましょう。
自分のことを相手に話す時は全てを一気に話すことはせず、少しずつ話すことで相手は「もっと知りたい」と思うようになります。
未完の状態を長く保つことが重要で、一度に全てを知ってしまうとそこで完了となり、興味がなくなってしまうのです。
ツァイガルニク効果を使う時の注意
ツァイガルニク効果は、もったいぶられることで追いかけたくなるという心理をついたものです。
そのため、誰にでも通用するかというとそうではありません。
例えば、その人の周囲には恋人候補がたくさんいるような人にツァイガルニク効果を試してみても「何焦らしてるんだよ、面白くないから他の子にしよう」と思われてしまいます。
もしかしたら自分に好意を持ってくれている?と思われるような人にしか効果はないのです。
興味がない異性に焦らされても「?」と思われるだけで、追ってくれません。
しかし、自分に好意があるかどうかを見極めるのも難しいものです。
そんな時は、やけに自分のことをあれこれ聞いてくるなと感じたらあまり何もかも話し過ぎない、メッセージを頻繁に送ってくるなと感じたら返信をしばらく止めてみる、そして食事に行った時にこの後飲みに行こうと誘われても断ってみるなどして様子を見るようにしましょう。
ただし、焦らしすぎると逆効果になることがあるので注意しましょう。